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更新日:2024年9月27日
藤沢市の北側に位置する厚木基地(綾瀬市・大和市・海老名市)の歴史は、昭和13年に旧日本海軍が航空基地として建設に着手したことから始まり、昭和16年には帝都防衛海軍基地として使用が開始されました。
終戦の昭和20年に米軍に接収され、昭和25年、米海軍第7艦隊所属艦載機の修理、補給、偵察基地として「米海軍厚木航空基地」が発足しました。
昭和46年、海上自衛隊が厚木基地航空分遣隊を設置し、日米共同使用が始まり、「米海軍厚木航空施設」と名称変更し、現在に至っています。
昭和48年10月に米海軍第7艦隊所属空母ミッドウェーが横須賀母港化後初入港し、以後、空母艦載機が頻繁に飛来するようになり、周辺地域が航空機騒音に悩まされるようになりました。昭和57年2月からはNLP(夜間連続離着陸訓練)が行われるようになり、騒音問題がさらに深刻化となりました。このような状況を受け、神奈川県や基地周辺市では、NLPの即時中止や代替施設の早期実現などを国などへ要請を行ってきました。このような要請により、平成5年に硫黄島がNLP訓練施設として米側に全面提供され、現在ではNLPについては90%以上が硫黄島で実施されるようになり、NLPによる騒音問題は改善されてきました。しかし、米空母ロナルド・レーガンが横須賀基地に入港している間に発生する通常訓練とされる昼夜を分かたない飛行により、厚木基地周辺では騒音被害を受けています。
長年にわたり求めてきた空母艦載機の移駐が平成30年3月に完了し、市では航空機騒音の解消に期待しているところですが、今後の厚木基地周辺の騒音状況等の見通しが詳細に説明されていないことから、引き続き国に対し情報提供を求めてまいります。
F/A-18Fスーパーホーネット(米海軍提供)
藤沢市では、厚木基地における航空機騒音被害があるため、県及び基地周辺9市などで構成する「厚木基地騒音対策協議会」や県及び基地周辺9市で構成する「神奈川県基地関係県市連絡協議会」などで航空機騒音の抜本的な解決や基地の整理・縮小などについて国の関係機関や米軍に対して様々な要請を行っています。
名称 |
構成 |
設立目的と活動内容 |
設立年月日 |
---|---|---|---|
神奈川県基地関係県市連絡協議会 |
神奈川県、横浜市、藤沢市、逗子市、相模原市、大和市、海老名市、座間市、綾瀬市 |
基地問題について県・関係市が密接な連絡を保ち、相互に協力し、その解決を図ることを目的とし、基地の返還及び整理・縮小、基地周辺対策に関する要請や基地跡地利用に関することなどを行っています。 |
昭和39年5月21日 |
厚木基地騒音対策協議会 |
神奈川県(知事、県議会議長及び県議会議員) 横浜市、藤沢市、茅ヶ崎市、相模原市、大和市、海老名市、座間市、綾瀬市、町田市(市長並びに市議会議長) |
厚木基地の夜間連続離着陸訓練などによる航空機騒音問題に関し、厚木基地周辺の行政及び議会関係者が相互の連絡協調を密にして、騒音問題の解消に向けて実効ある運動を進めることを目的とし、国や米軍などへの要請行動や騒音問題に関する情報交換を行っています。 |
昭和63年8月16日 |
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