「ゴケグモ」に注意してください!
セアカゴケグモ・ハイイロゴケグモ等のゴケグモ属は、外来生物法に基づく特定外来生物に指定されており、現在、国内での生息域が拡大しています。攻撃的ではありませんが、素手で触ると咬まれることがあります。
特定外来生物:人為的に他の地域から入ってきた生物のうち、特に人間の健康や在来種の生態系などに害を及ぼす、またはその可能性があるとされる生物
お願い
- ゴケグモを見つけても、素手で捕まえたり、さわらないように気をつけてください。
- 駆除するには家庭用殺虫剤(ピレスロイド系)を用いるほか、熱湯をかける、靴で踏みつぶす等の物理的な方法でも構いません。
- 一匹見つかれば周囲にも潜んでいる可能性があるので、注意してください。
- クモの生息しそうな場所は、こまめに清掃し、クモの巣があれば棒などで払って、クモが住みにくい環境を作りましょう。
咬まれた時の症状
- 局所の疼痛、熱感、痒感、紅斑、硬結、区域リンパ節の腫脹が生じます。
- 通常は数時間から数日で症状は軽減しますが、時に脱力、頭痛、筋肉痛、不眠などの全身症状が数週間継続することがあります。
- 重症例では、進行性の筋肉麻痺が生じます。
咬まれた場合は
- 咬まれたときは、すみやかに医療機関にご相談ください。
- 重症化した場合は抗毒素血清による治療が必要です。
- 咬んだクモの種類がわかるように、できれば殺したクモを病院へご持参ください。
ゴケグモの特徴
市内で発見されたハイイロゴケグモ
- メスの体長(お尻から頭まで)は、約0.7~1cm。腹部は球状。
- 全体的に灰茶色から黒色。
- 腹面に赤い斑紋の模様がある。
セアカゴケグモ
セアカゴケグモ(川崎市提供画像)
- メスの体長(お尻から頭まで)は、約0.7~1cm。腹部は球状。
- 全体が光沢のある黒色で、背中に目立った赤色の帯状の模様がある。
- 腹面に赤い斑紋の模様がある。
生息場所
- 日当たりが良い暖かい場所で、地面や人工物の窪みや穴、裏側、隙間に営巣します。
- 排水溝の側面、植木鉢の裏側、公園の花壇、自動販売機やエアコン室外機の下側、サンダルの内側などで見つかっています。
- 庭仕事など、屋外での作業時は、咬まれないように軍手などを着用してください。
その他
- 国内ではゴケグモの毒で死亡した例はありません。(海外での死亡例はありますが、血清開発後の死亡例はありません)
- 貨物やコンテナ、建築資材、自動車等に生息したものが運ばれたことによって、生息域が広範囲に拡大していると考えられます。
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