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更新日:2024年4月23日
ホルモン作用の疑いがあるといわれる無色の液体で、合成樹脂、ポリ塩化ビニールや粘着剤などの可塑剤(加工しやすくするために添加する物質)、コンデンサーの絶縁液(電気の伝導を断つ液体)などとして広く使用されています。水よりも油に溶けやすい性質があるため、食品を包むラップから肉やチーズなど油脂が多い食品に溶け出し、それを食べることによって人体に取り込まれる恐れがあります。
ホルモン作用の疑いがあるといわれる白色の固体で、樹脂類を製造する原料として使用されています。また、歯科用材料や水道パイプの内張り、鉄製缶詰のコーティング、住宅のサンルーフなどの樹脂にも含まれているものもあります。
船底塗料や漁網の防汚剤として使用されてきました。有機スズ化合物の中では、トリブチルスズ(TBT)トリフェニルスズ(TPT)ビストリブチルスズオキシド(TBTO)が知られており、ホルモン作用の疑いがあるといわれています。
オスの精巣や生殖器が異様に小さかったり、メスにオスの生殖器のような突起が発達したりすることです。また、性ホルモンの撹乱によって生殖器(精巣、卵巣など)が未発達または異常になって、子供を作ることが困難になり、ひどい場合には、生物の集団全体が不妊になる場合があります。
生物に腫瘍を発生させる性質を発ガン性といいます。発ガンの原因となるものには、化学物質、ウイルス、放射線、紫外線などがありますが、この中で発ガン性を持つ化学物質を発ガン物質と総称しています。
都市ごみ焼却炉の灰や有機塩素系農薬などに含まれる塩素を含む有機化合物の一種で、「ダイオキシン類対策特別措置法」(平成12年1月15日施行)では、ポリ塩化ジベンゾ-パラ-ジオキシン(PCDDs)ポリ塩化ジベンゾ-フラン(PCDFs)コプラナ-ポリ塩化ビフェニル(Co-PCBs)の3物質群を「ダイオキシン類」と定義しました。ダイオキシン類は、塩素の数や付く位置によって形が変わるため、PCDDsは75種類、PCDFsは135種類、Co-PCBsは十数種類あり、これらのうち29種類が毒性を持っていると見なされています。
平成11年7月12日制定、同年7月16日公布され、平成12年1月15日から施行されています。この法律は、ダイオキシン類が人の生命及び健康に重大な影響を与える恐れがある物質であることを考えてダイオキシン類による環境汚染の防止及びその除去等を行うため、ダイオキシン類に関する施策の基本とするべき基準を定めるとともに、必要な規制、汚染土壌に係る措置等を定めています。
体内の様々な分泌器官から作られたホルモンは、血液で目的とする器官の細胞まで運ばれ、細胞の表面や内部にあるレセプター(受容体)と結合することにより、機能を発揮します。環境由来のホルモンと化学構造が似ている物質(内分泌攪乱化学物質)がこのレセプターに結合するとホルモンと同様の機能が発揮されることがあります。この作用を内分泌撹乱作用といいます。
細胞内で情報を受けとる部位のことで、特定のホルモンを識別し、それと結合することで活性化し、生体内の反応がひきおこされる特殊な分子構造の総称をレセプターといいます。
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