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更新日:2023年12月5日
食べ物などの異物が気道(喉などの空気の通り道)に詰まっている状態を「気道閉塞」といいます。そのまま放っておくと、最悪の場合は死に至ってしまいますので、異物を取り除かなければなりません。
簡単に指で取り除けるようなら取り除きます。
指で取り除けない場合は、胸の中の圧を高めて異物を押し出します。
具体的にどのようにすればよいかを紹介いたします。
また、これらの応急手当の方法は動画でも紹介しております。「大人・子ども・乳児」の体格に合わせた異物除去法(背部叩打法・腹部突き上げ法・胸骨圧迫)等をご紹介していますので、ぜひご覧ください。
食事中などに、突然苦しがったり皮膚が赤紫色に変色(チアノーゼ)するなど、気道閉塞が強く疑われる場合は「のどに何か詰まったの?」と訪ねます。声が出なかったり、うなずくようであれば、直ちに119番通報を誰かに頼むとともに、異物の除去を試みます。
なお、気道閉塞のために呼吸ができないことを周りに伝える方法として、両手の親指と人差し指で首をつかむしぐさがあり、これは世界共通の「窒息のサイン」と呼ばれています。
異物除去で最も有効な方法は“咳”です。本人に意識がある場合は、まず強く咳をさせてみましょう。咳ができなかったり、咳が弱くなってきたりした場合は別の方法を試みます。
窒息のサイン
前屈みになって顔を低くした状態で、相手の肩甲骨の間を自分の手の付け根の堅い部分で「強く」数回叩きます。横を向いて寝た状態で行っても構いません。
様子がおかしかったり、皮膚が赤紫色に変わってきたりしたときなど、気道閉塞が疑われる場合は背部叩打法を行います。乳児の場合は自分の片腕に乳児をうつぶせにして乗せ、手のひらで乳児の頭を支えつつ、頭を体より低くしてもう一方の手の付け根の堅い部分で、異物が取れるか反応がなくなるまで強く叩きます。
相手の背中から脇の下へ自分の両手を回します。片手で握り拳を作り、その親指側を相手のへそより上でみぞおちより下の部分に当てます。もう一方の手で握り拳を握り、素早く手前上方(自分側)に引きつけるように圧迫して突き上げます。
妊婦と乳児には行わないでください。
内臓を痛める恐れがあるので、異物の除去に成功しても必ず診察を受けてください。
大人・子供にかかわらず、反応がない場合、または最初は反応があっても応急手当などを行っている途中に反応がなくなった場合は、直ちに心肺蘇生法を開始します。
胸骨圧迫をすることにより、胸の中の圧が高まって異物除去の効果もあります。
異物を除去することに夢中になりすぎて心肺蘇生法の開始が遅れないように、ご注意ください。
【注意点】
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