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更新日:2024年2月6日
上:少数民族・苗族の民族衣装の子どもたち 下:世界遺産 石林
左:聶耳(ニエアル) 右:聶耳記念碑
藤沢市と昆明市の都市提携の仲立ちとなったのは、現在の中国国歌「義勇軍行進曲」の作曲者で、中国現代音楽の先駆者といわれている聶耳(ニエ アル)です。
聶耳は1912年昆明市に生まれ、来日した1935年、市内鵠沼海岸で遊泳中に帰らぬ人となりました。主に映画や舞台劇の音楽分野で大きな足跡を残しています。異国の地で短い生涯を終えた青年の死を悼んだ多くの藤沢市民は、1954年11月に聶耳を偲ぶ記念碑を建てました。しかし、1958年の狩野川台風により流失しましたが、1965年に現在の記念碑が建てられました。こうした市民の厚意は、中国の人たちを大変感動させたといわれています。
1980年5月から昆明市との交流が始まり、1981年8月、昆明市長から友好都市提携をしたい旨の文書が寄せられ、翌月9月の定例市議会において都市提携の議決がなされ、1981年11月5日、友好都市締結の調印式が行われました。聶耳の死という出来事が、藤沢市と昆明市、そして日本と中国を強く結びつけることになりました。
友好都市提携40周年を経過してもなお、両市との間では文化・芸術・技術交流等、様々な友好交流が行われており、聶耳の終焉の地に建つ聶耳記念碑こそが、その友好のシンボルとなっています。
昆明市
昆明市は中国西南地区南部に位置し、市域面積は約21,000平方キロメートル。ベトナム、ラオス、ミャンマーの各国と国境を接する雲南省の省都です。政治、経済、文化交流の中心都市であり、人口は約846万人(2021年5月現在)。漢族のほかにイ族、白族等25の少数民族が住んでいます。東、西、北の三方が山で囲まれ、南は広い滇池(テンチ)(昆明湖約310平方キロメートル琵琶湖の約半分)に面した海抜約1,900メートルの高原にあり、平均気温14.5℃と穏やかであり、古くから「春城」の別名があります。
2021年には昆明市との友好都市提携40周年を記念して、オンラインで両市代表者会談や医療分野会談を行ったほか、「藤沢市・昆明市友好都市提携40周年記念事業実行委員会」において、両市の交流のあゆみを記した友好都市提携40周年記念誌「友好40周年の歩み」の発行や記念グッズの作成、日中文化交流事業を行いました。
毎年1月から2月にかけ、雲南省昆明市から多くの小学生が教育旅行として藤沢市を訪問され、藤沢市の小学校で交流を行ったり、江の島散策や、聶耳(ニエアル)記念碑参拝などを行っています。
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