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更新日:2023年11月30日

「住宅防火」いのちを守る10のポイント

令和3年中の全国の住宅火災による死者数(放火自殺者等を除く)は、966人でした。このうち、65歳以上の高齢者は716人(74.1%)と多く占めている状況です。火災で亡くなられる高齢者の方を一人でも減らすため、ご自宅はもちろん、おじいちゃん、おばあちゃんの家も含めて、住宅防火について今一度考えてみませんか?

住宅火災を予防し、自らや家族のいのちを守るためには、「火災を起こさない」、「拡大させない」、「早く気付いて避難できるようにする」などの対策が重要です。

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「住宅防火」命を守る10のポイント(PDF:173KB)

4つの習慣

1.寝たばこは絶対しない

全国の総出火件数35,222件のうち、「たばこ」が原因となって発生した火災は3,042件(8.6%)で、他の出火原因のうち最も多い件数となっています。厚生労働省の調査によると、電子たばこの普及や増税によりたばこ人口は減っているとされていますが、たばこを原因とした火災は例年高い水準であり、減少していません。

寒くなると、布団の中でたばこを吸うといったこともあるかもしれませんが、火種が落ちても気付きにくく、時間の経過した就寝後に出火する場合があり、生命に関わることがあります。寝たばこは絶対にやめましょう。

2.ストーブの周りに燃えやすいものを置かない

ストーブ火災に注意石油ストーブや電気ストーブは、衣類や布団などが覆いかぶさると、場合によっては蓄熱し容易に生地が燃える温度に到達し火災となることがあります。

ストーブの上で洗濯物を干したり、カーテンなどの近くにストーブを置くことは控えて、周囲には物を置かないように気を付けましょう。

また、燃料の補給時は必ず火を消してから補給してください。

 

3.こんろを使うときは火のそばを離れない

こんろ火災に注意しましょう

天ぷら油はもちろんのこと、こんろを使用しているときはその場を離れないでください。

また、周囲に燃えやすい布巾などを干したり置いたりすることのないようにしましょう。

こんろの奥の物を取ろうとして、火が衣服に付くことがあります。これを「着衣着火」といいますが、この場合やけどを負ったり、最悪の場合亡くなられることもあります。エプロンやアームカバーを防炎品にすることで着衣着火を防ぐことができます。

どちらも、普段からこんろの周りに「物を置かないこと」を意識しておくことが大切です。

 

4.コンセントはほこりを清掃し、不必要なプラグを抜く

コンセントプラグの刃の間にほこりや湿気などが溜まると、電気の導通路ができ、やがて火災につながることがあります。定期的に確認し、ほこりが溜まっていれば乾いた布などで清掃しましょう。また、延長コードなどのコード類は長年使っていると劣化します。古くなったコードは、異常が無いように見えても内部で断線したり、電線同士が接触するなどして火災となるおそれがあります。古いコードは、新しいものに取り替えましょう。

また、使用していない電気製品のプラグは抜いておくことで、火災のリスクを下げることができるうえ、待機電力を減らすことでエコに繋がる場合もあります。不必要なプラグは積極的に抜くように心掛けてください。

6つの対策

1.火災の発生を防ぐために、ストーブやこんろ等は安全装置の付いた機器を使用する

ストーブ

対震自動消火装置は古い機器にも付いていることが多いですが、2009年に法制化され、それ以降の製品は「給油時自動消火装置」(タンクを引き抜くと自動的に消火する機能)や「キャップ締め忘れ防止装置」(キャップのゆるみによる火災を防ぐため、締め切った際に音が鳴るなどのキャップに施された機能)などの安全対策が施されています。

まだ、安全対策の付いていないストーブをご使用の方は、新しい暖房機器の導入を検討してください。震災などの非常時用に保管してある暖房機器など、使い慣れていないと思わぬ事故につながる場合がありますので、安全対策の付いている機器を選びましょう。

こんろ

2008年10月の法制化により、こんろには全口に「調理油過熱防止装置」(250度になると自動で消火する機能)と「立ち消え安全装置」(煮こぼれや風で火が消えた時に自動的にガスが停止する機能)の設置が義務付けられました。このほか、法令改正以降のこんろには、ガス機器業界の標準として「消し忘れ消火装置」(時間経過による自動消火機能)や「鍋無し検知機能」(鍋が乗っていない場合は、一定時間経過後に消火する機能)、「焦げ付き消火機能」(焦げ付きを検知すると自動消火する機能)など様々な安全対策が施されています。

まだ、安全装置の付いていないこんろをご使用の方は、新しいこんろの導入を検討してください。

2.火災の早期発見のために、住宅用火災警報器を定期的に点検し、10年を目安に交換する

住宅用火災警報器は命を守ります。

jukeikisecchi住宅用火災警報器とは、煙を感知すると大きな音を鳴らして、周囲に火災の発生を知らせる機器です。(煙感知式の場合)

煙は火災の初期段階から発生するため、火災に早く気付くことができ、このことから早期の初期消火または避難により火災から身を守ることにつながります。

設置場所などの詳細は「住宅用火災警報器の設置が義務となっています」のページをご確認ください。

 

点検が重要です!

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住宅用火災警報器はほとんどのものが電池式です。

電池の寿命は5年から10年と言われており、電池が切れると設置している意味が無くなってしまいます。

点検方法は、「ボタンを押す」、「ヒモを引く」どちらかにより点検することができ、音が鳴れば正常です。音が鳴らない場合は取り換えましょう。

電池は専用電池で、メーカーから販売されていますが、機器も古くなっていることを考えると、機器ごと交換することをおすすめします。jukeikitenken

3.火災の拡大を防ぐために、部屋を整理整頓し、寝具、衣類及びカーテンは、防炎品を使用する

部屋に燃えるものが少なければ、それだけで火災の拡大を防ぐことができます。部屋を整理整頓し、きれいにしておくことで火災が発生した場合でも燃え広がることを食い止めましょう。

bouenまた、寝たばこにより発生した火災や、こんろの火が衣服に燃え移ることでやけどを負ったり亡くなられる高齢者の方の受傷を減らすため、枕・布団・シーツなどの寝具やパジャマやエプロンといった衣類に、燃えにくく作られた「防炎品」を使用することをお薦めしています。

また、カーテンやじゅうたんなども「防炎品」であれば、万が一火災が発生しても、急激に火炎が拡大するのを防ぐことができます。

家の外周りに置かれた車やバイクのボディーカバーなども同様に「防炎品」を使用することが、放火による火災の拡大防止に大変有効です。

4.火災を小さいうちに消すために、消火器等を設置し、使い方を確認しておく

jutakuyoushoukaki火災が発生したときに「消火器」で初期消火を行うことは、被害を最小限に食い止めるためにも非常に重要です。

ただ「消火器」というと「大きいから置く場所がない」「重くて火事の時にうまく使えるか不安」と思っている方も多いのではないでしょうか。

消火器には、小さくて軽い「住宅用消火器」や、スプレー式で高齢者でも扱いやすい「エアゾール式簡易消火具」といったものも販売されています。特に高齢者がいるご家庭には、このような器具を備えておくことをお薦めします。

しかし、古くなった消火器は使用時に破裂するなど事故につながるおそれがあります。使用期限が過ぎているまたは、表示が消えているような古い消火器は処分しましょう。

消火器の処分については「消火器リサイクル推進センター」(外部サイトへリンク)のページをご覧ください。

5.お年寄りや身体の不自由な人は、避難経路と避難方法を常に確保し、備えておく

火災などの災害が発生した際、安全に屋外へ避難することができるように、避難する経路を確認しておきましょう。

通路に山積みになっているものはないか、乱雑にものが置かれていないかなど、日ごろから気にしておくことが大切です。また、2方向以上の避難経路を確保しておくことで、どちらから火災が発生した場合でも避難することができます。できる限り避難する方法を増やして、災害に備えましょう。

6.防火防災訓練への参加、戸別訪問などにより、地域ぐるみの防火対策を行う

以前から都市部の「地域コミュニティの衰退」については問題とされてきましたが、新型コロナウイルス感染症の拡大により、各コミュニティの活動が減っていることもあり、更に地域のつながりが薄くなっているのではないかと思います。

地域コミュニティは、定期的な防災訓練やレクリエーションなどを通じて近隣住民の繋がりを保つために大きな役割を果たすとともに、災害時においては、災害発生直後の住民の安否確認、初期救助活動、情報の伝達、避難所の運営、被災した住居を狙った窃盗等を防ぐための住民による見回り等に重要な役割を果たしています。

火災時においても同様で、消防隊が到着してからでは間に合わない場面でも近隣の方の協力により助けられた事案もあります。また、放火に対しては地域の見回りなどの協力により防ぐこともできます。

積極的に防災訓練などに参加して、近隣の方とコミュニケーションを取り、地域ぐるみで住宅防火対策に取り組みましょう。

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消防局 予防課

〒251-8601 藤沢市朝日町1番地の1 防災センター1階

電話番号:0466-50-8249(直通)

ファクス:0466-25-5301

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